みなさんこんにちは クモです。
最近、友人から頼まれた原付の不調を直そうと奮闘していました。
症状としては
・センタースタンドをかけて、無負荷状態だと高回転まで吹ける
・走り出すと、30km/h 以上で吹けなくなる
というもの
もともと、エンジン不動でキャブレターのOHをしてエンジンが掛かるようになり一安心していた所、数日後友人から
「エンジンが全然吹けなくなった」との連絡が入り
うーーーん…
ちょっと手ごわいなぁと思っていました。
なぜなら
エンジン不動の時に
・プラグ交換
・エンジンオイル交換
・キャブレターOH
・エアフィルータエレメント交換
など、「良い燃料、良い火花」に該当するところは調べつくしていたからです。
(「良い圧縮」を調べられるような機材を持ち合わせていなかったと、上記のメニューでエンジンがかかったので、エンジン本体の圧縮漏れが原因ではないだろうと考えていました)
そう つまり
原因は電装系にあるのかもしれない… という考えが頭をよぎりました…
吹けあがらないというのも
とても不安定な吹けあがらなさ(笑) 言葉で説明するのが難しいですね!
以前
NSR50で同じような症状に見舞われたことがありました。
最初は普通に走るんだけど
走っているうちに、5000回転から上が全く吹けなくなる。
その時の、不安定な吹けあがらなさに、とても症状が似ていました。
IGコイルを交換すると、最初は普通に走るけれど
だんだん上が吹けなくなる。
原因がわからず、結局その時はハーネスを全部引き直したらすっかり症状は消えたので
おそらく、アース不良とか、リークがあったのだと思います。
(と言っても、アースやリークは一通り見たつもりだったのですが…)
そんなこんなで話がそれましたが
原因が電装系だったら嫌だなぁと思っていました。
という事で、もう少し症状を見ていきました。
・下り坂で走ってみる
・自由落下で燃料を供給して走ってみる(危険なので自己責任で!)
下り坂で走ってみると
普通にふけ上がります。ぬわわkm/h まで普通に加速しました
「お これは電装系ではなさそう」
となると、きちんと燃料がキャブにいっているかどうか見てみようと思い
燃料が見えるホースを取り付けて、様子を見てみることにしました。
考えてみると。アクセルを開けた時に、ボコついて、回転がついてこない感覚はガス欠の症状とも似ています。
キジマ(Kijima) 耐油ピンクホース 4φX7φX1m クリップ付き 105-077
観察してみると、確かに燃料は少しずつですが、キャブレターに送られています。
でも、少し燃料が少ない感じ…
「4st 50ccなんて、燃料はこんなもんだよな…」
と思って、特に問題がないのかと思いましたが、他に原因が思いあたらなったので(電装系の原因を探すのが面倒くさかった笑)
簡易的に、燃料を自由落下(自然落下)式に供給するよう設定し、走ってみたところ
これが大当たりでした!!
問題なく、ぬわわkm/hでもふけ上がったのです。
ということで
燃料ポンプと、フィルターを交換して、原付不調はめでたしめでたしとなりました。
部品を交換すると(キャブの中は燃料が空っぽの状態で)、キーONにして、燃料ポンプからの燃料が、キャブに勢いよく送り出されるのが確認できました。
交換前だと、キャブに燃料を送るまで、10回くらいは、キーON & キーOFF を繰り返さないといけなかった笑
ということで
燃料ポンプの吐出量が、どのくらいかという事を今回は学ぶことができました…
これ、バイクやに持って行った方が、100倍速いぞ!俺の友人笑