MBSE立ち上げ支援をしていて感じること

こんばんは クモです。

MBSE立ち上げ支援のコンサルティング活動をしているのですが、

いくつか思うことがあります。

 

①何が問題なのか

②問題解決に対してMBSEの手法は適切なのか

 

大きく上の2点です。

①何が問題なのか

トップダウンでMBSEでシステムエンジニアリングを

することになったけど、よくわからない

そういったときには特に、MBSEが問題解決の手法として

適切なのかどうか検討がもれてしまうことがあります。

 

そして、MBSEを適用しやすい課題を設定ししまい、

本当に解決すべき問題ではないことを、問題と定義してしまう。

そいういったことが見受けられます。

 

確かに、問題定義というのは難しいです

問題提議を正しく適切にすることができれば、

問題解決の半分は終えたと表現することができる

と私は思っています。

 

②問題解決に対してMBSEの手法は適切なのか

MBSEとは、どんなことで、何ができるのか

そういったことが知りたければ慶應義塾大学の西村教授が

sysmlでモデルを作成している例がアップされています

http://www.mstc.or.jp/iaf/event/2014w/05nishimura.pdf

その例を参考にするなどして、sysml(MBSE)で

どんな成果物を得ることができるのか、そして

その成果物を基に、どんな解決方法が適切なのか

少し考えてほしいと思います。

 

例えば、どんな手法が適切なのか、という問いに対して

私の中の理解では

製品の新機能をエンジニアリングする場合には、MBSEは有効です。

要求分析から、情報のインターフェースの定義など

MBSEのフローに沿って考えを進めていけば

それなりに検討されたアイディアを作ることができます。

 

また、一方で枯れた技術については

MBDのアプローチが有効なことが多いです。

枯れた技術というのは、要求がまとまっており

細かなテストケースもできている状態がほとんどです。

そのような状況では、テストケースに漏れがあった際に

不具合(検討不足)が起こることがあるようです。

 

ですので、テストケースをブラッシュアップし、

シミュレーションにかける

そして、再度テストケースをブラッシュアップするというサイクルを

構築できるMBDというアプローチが有効と考えています。

 

閲覧頂きありがとうございました。