先日,埼玉自動車大学校にて日産現行リーフの分解見学会に参加してきました。
中小企業が中心となり,リバースエンジニアリングを行うことで
今後の技術発展につなげようというものでした。
分解見学会のプログラムとして
冒頭に,2日間の流れの説明,リーフの技術的な要点の説明,そして昼食を挟んで,実際の分解点検 という感じでした。
また,希望すればその後,破壊検査(要相談)もすることができるというものでした。
今回の分解車両は,S,X,Gとあるグレードのなかで,中間であるXでした。
冒頭の技術的な要点の説明の中で
・プレミアムクラス並みの静粛性
・加速性能
・e-pedal採用
とあり,燃費(電費)だけでは無く,商品性の向上にも注力されているモデルだという説明がありました。特に,直近のnoteのヒットに影響を受けているとのことです。
驚きだったのが,100km/h走行時では,欧州プレミアムクラス並みの静粛性を誇るということです。
この静粛性は,どうやら(公財)埼玉県産業振興公社次世代自動車支援センター埼玉さんが実測した数値だそうで,信頼に足る意見となります。
静粛性と電費性能は相反するものだと,個人的には考えているのでこれは結構驚きです。
普段のコミューターとして使用するならばそこまでの連続航行距離ではなく,商品性の追求が必要だとの判断の表れでしょうか。
また, 運転支援システムが広まるようになってから,「商品性」という言葉が指すものが少しずつ変わってきているように感じています。
やはり,安全であることに重点が置かれてきておりとても素晴らしいことだと感じています。自動車という乗り物が成熟していることだと,個人的にはとらえています。
開発秘話のような話の中に
衝突実験は,サイドインパクトだけではなく,
下に突起物を用意した状態で,車を上から落とし,発火しないかどうかの試験もしたそうです... (リーフはフロアしたに,バッテリーボックスが収納されています)
安全性には万全を期しているということでしょうね。
ざっとかいつまんで話をするとそんな感じでした。
分解見学を終えての感想は,
リーフはお金がかかっている車だなということと
車をくみ上げるためには,部品を買ってくるだけでなく
コンストラクターとしてのすりあわせのとても高い技術が必要だということです。
とくにこういった所には,日本人の性格が向いていると言われる所以を,とても感じました。
またレビュー記事をアップします。