No Need for Genius Envy
この回では、以前登場した、「chunk」という考え方のブラッシュアップをする
数学や科学を学ぶことと、スポーツを学ぶことの間には、興味深い関係がある。
例えば野球では、1日のうちに動きを覚えるのではなく、何度も繰り返しながら一つ一つの動きを覚えていく
多くの専門家やプロフェッショナルは、複雑な決断をすばやく行うために
チャンクのレポートリーをうまく利用している。
頭が良いということは、より大きなワーキングメモリを持つということにもなるが
ワーキングメモリがそれだけ大きいと、創造的であるということに相反することにもなりかねない。
それは、Einstellung effect のように経験があればあるほど
斬新な考えを思いつくことから当座買ってしまうということがあるからである。
つまり、創造的であると同時に知性的であるためには
大きなワーキングメモリを持っているだけではだめであり、
長期記憶を使って物事を理解する必要があるのだ。
Einstellung effect とは
問題を解決する際の悪影響のこと
人は過去の実績や成功体験(必ずしも成功体験とは限らないが)にとらわれ、
たとえ簡単な解決策でさえも、実行することができないことがある ということ
Impostor syndromeとは(以下wikipediaより引用)
能力があることを示す外的な証拠があるにもかかわらず、自分は詐欺師であり、成功に値しないという考えを持つ。自分の成功は、単なる幸運やタイミングのせいとして見過ごされるか、実際より能力があると他人を信じ込ませることで手に入れたものだと考える。
(引用終わり)